2016/8/18経済・ビジネス
SMAPがついに解散! 影響を受ける銘柄はあるの?
・2016年1月上旬にSMAPメンバー4名がジャニーズ事務所からの独立を画策したが阻止されて、テレビ番組の生放送で謝罪を余儀なくされた。しかし、結局は年末でのSMAP解散が決定し、SMAPメンバー全員がジャニーズ事務所に残留することになり、誰も利益を得ない結果となった。
・SMAP解散によって、一時的にJVCケンウッドやフジ・メディア・ホールディングスの株価が下落する可能性がある
・過去、芸能人が引き起こした事件などによって、エイベックスやアミューズの株価が一時的に下落した事例がある
SMAP解散騒動の経緯
ジャニーズ事務所が人気アイドルグループSMAPが12月31日付で解散することを発表しました。今年の1月上旬に、SMAPメンバーの多数がジャニーズ事務所からの独立を計画しているとする報道がなされて、世間は大騒ぎになりました。SMAP育ての親とされる実力者のマネージャーと、SMAPメンバーのうちの中居、稲垣、香取、草薙の4名でジャニーズ事務所からの独立を計画していたとする報道内容でした。これに対して、ジャニーズ事務所の社長や副社長はSMAPメンバーの独立については反対の意向であると報道がされていました。そして木村拓哉も、ジャニーズ事務所への残留を主張していたそうです。結局、1月18日に生放送されたテレビ番組で、SMAPメンバーがジャニーズ事務所からの独立騒動について謝罪し、今後も5人ともジャニーズ事務所に所属して、SMAPとして活動していくと宣言しました。しかしその謝罪内容は、SMAPファンやテレビの視聴者に対する謝罪というよりは、ジャニーズ事務所の社長や副社長に対する謝罪であり、独立を画策したメンバーと社長との間の仲介役を果たした木村拓哉への感謝の気持ちで溢れているという異様な生放送となりました。つまり、独立派が負けたということを、テレビ放送で表面化させられたのです。このときの生放送ではSMAPメンバー全員が黒いスーツを着用していましたが、木村拓哉だけは白いネクタイを締めて、他の4名は黒色のネクタイを締めていたことも話題となりました。
この公式謝罪で、いったんSMAP騒動は沈静化したかに見えましたが、結局は年末で解散という結論に至りました。SMAP解散ということで、ジャニーズ事務所の経営の観点からは、痛手を被ったと言えると思います。そしてSMAPメンバーは全員、ジャニーズ事務所に所属し続けるそうですので、SMAPメンバー4名と、独立を画策した元マネージャーという人物の敗北も決定的となったのだと思われます。おそらく独立を画策した4名には仕事が与えられない可能性さえあります。一方、当初から一貫してジャニーズ事務所への残留を主張し続けた木村拓哉にはソロ活動での仕事がふんだんに与えられて、今後も活躍が期待できるのだろうと推測します。結論としては、ジャニーズ事務所側も、独立を画策したSMAPメンバー4名も、どちらも利益を得られる結果とならなかったと言えるのではないかと思えます。
SMAP解散で影響を受ける株式は?
SMAPが解散することによって業績にマイナスの影響を受ける企業があるとすれば、音楽関連や興行関連の企業となると思います。その観点では、JVCケンウッドが挙げられます。また、SMAPの冠番組を放送しているフジテレビを傘下に置く、フジ・メディア・ホールディングスも挙げられると思います。
過去、芸能界の騒動などによって影響を受けた株
2008年には小室哲哉氏が詐欺事件を引き起こして逮捕された事案が発生したときには、エイベックス・グループ・ホールディングスの株価が下落しました。また、騒動の事例ではありませんが、2010年にサザンオールスターズの桑田佳祐さんが食道がんに罹患して手術を受けることを公表したときは、所属事務所のアミューズの株価が、一時前日比30
円安
の890円まで下落したことがありました。