2016/11/25経済・ビジネス
実際に使われるAR達-近年のAR技術利用とこれから
ARとは拡張現実と呼ばれ、現実世界に人工的な情報を加える技術である。
・ARは近年発展してきており、身の回りで多く利用されている。
・更なる開発が進められており、より高度に、より身近なものになっていこうとしている。
ARとは
ARとは拡張現実と呼ばれ、私達身の回りの現実世界にコンピュータにて人工的な情報を加える技術手法のことを指します。VRと勘違いされる方もいますが、これは仮想現実と呼ばれコンピュータ上に人工的な環境を作り出すことを指し、ARとは別の技術になります。
ARの身の回りでの利用
ARは近年テレビで取り上げられることも多くなり、身の回りでの利用も増えてきています。最近でよく話題になっているのは『ポケモンGo』と言うゲームです。このゲームはスマートフォンのカメラで風景を撮影すると、その場にポケモンがいるかのように表示され、それを捕まえていくゲームになります。これは現実世界にポケモンと言う仮想のキャラクターを加えるAR技術になります。
また体験型のアトラクションとして多くのアミューズメント施設にも導入されてきています。大阪の万博記念公園近くに地球の大自然を身体で体験できるオービィ大阪と言う施設があります。ここには自身を施設に設置されているカメラ動画に写すことで、自分の周りにクラゲ等の海洋生物が泳ぐ、カメラの中で触れるとその生物達に動きがある、と言うまるで自分が海の中にいるような体験ができます。
このようにARはゲームやアトラクションと言う形で、私たちの身の回りに普及されてきています。
企業から販売中のAR製品とこれから
すでにARを採用した製品は企業から販売が開始されています。例えばMicrosoft社の『HoloLens(ホロレンズ)』があります。Microsoft社はご存知の方が多いと思いますが、パソコンのOSであるWindows、家庭や仕事等で使うことが多いWORDやEXCEL等のパッケージであるOffice等のソフトウェアを開発、販売している会社です。日常生活でパソコンを使うことが多くなった私達には大変馴染みがある企業です。
また、日本ではあまり知られていないODG(オスターハウト・デザイングループ)社の『ODG R-7』もあります。ODG社はNASA(アメリカ航空宇宙局)と共同で様々なAR機器を開発しており、その機器はNASAはもちろんアメリカ軍の機関でも利用されている有名企業です。『ODG R-7』はNASAやアメリカ軍機関に提供していた機器を一般向けに改良したモデルです。
どちらも頭に取り付けるメガネ型の機器で30万円以上と高額ですが、入手することは可能です。そして、今は低価格実現に向けて研究開発が進められています。
様々なところで普及が進んでいるARは、上記に挙げた企業以外でも研究開発が進み、関連製品が販売されてきています。これら企業努力により、ARはより私たちの身近なものになり日常的に使える日が来ることになると思います。