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信用取引の自己向かいの禁止
信用取引の自己向かいの禁止
顧客が
信用取引
の買い付けをした時に金融商品取引業者が信用売りを対立させることはできないということ。利害が対立する関係にあるため、公正な価格形成が妨げられる恐れがあることから禁止されている。
もっと詳しく!
■あなたマーケットで儲かっている?!
こんなことをいうと怒り始める方はたいていの人は怒り始めます。株の
現物取引
で儲かっている人の割合は5割を超えると思いますが、信用、先物、FX、オプション市場で儲かっている人なんて実際は1割もいない、というのが金融マンの実感です。
つまり9割の人が損をしているのです。
■9割の人が損をしているということは?
みなさんは、先物、信用、オプション、FXをやるときに
証拠金
をその金融商品を扱っている会社に
証拠金
を預け入れしますよね。ここではオプションのお金のことは
証拠金
とはいいませんが、お金を預け入れることには変わりがありませんよね。
そのとき業者からすればいっぱい商いをしてもらって、手数料たくさん落としていただければ勝手に顧客は損をします。
だったら、あなたの注文をマーケットに出さないで注文をしたことにすれば、9割の顧客は損をするのですからマーケットに注文を出さなければいいのですよね。
かんたんです。
そうすれば、業者はあなたのお金を預かり、それを返さなければ儲かることができるのですよね。これを一般的にはノミ行為といいます。
■ノミ行為は禁止行為
こんなことを法律で規定しなくても、禁止行為に決まっています。
ところが業者も楽して儲かるので考えるのです。
市場に出せばいいのでしょ、と。そのときに顧客の注文と反対の売買を市場に出して、9割は損を出すのですが顧客が決済するときに同時に決済をすれば儲かるのです。
この顧客と反対のポジションを立てることを自己の向かい玉というのです。
これを違法にしなければ、その業者は、永遠にノー
リスク
で儲かりますよね。
だから、
信用取引の自己向かいの禁止
は禁止なのです。