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先物取引
先物取引
ある商品を、将来あらかじめ定められた
受渡日
に、現時点で定めた金額で売買することを契約する取引のこと。将来の受渡の際に商品の値段がいくらになっていても、契約時の値段で買い取る・売り渡す義務が発生する。市場価格、
金利
、
為替レート
などが予見不能もしくは確率的に変動する
リスク
のこと。
市場リスク
が最大の
リスク
要因となるが、ヘッジを駆使して
リスク
を0に近づけることが不可能。
もっと詳しく!
先物取引
の特徴
先物取引
には、株と比べて以下の特徴があります。
・取引できる期間が決まっている
株取引では、その企業が倒産しない限りいつまでも株式を保有しておくことが可能です。これに対して、
先物取引
は、取引の期日があります。
・売りからスタートすることもできる
先物取引
は、
相場
が上昇すると予想したときには株取引と同様に「買い」から、反対に
相場
が下落すると予想したときには「売り」から取引を始めることができます。
・差金の受け渡しで決済する
株取引のように、売買の都度、株券や代金を受渡するのではなく、売買により生じた損益(差額)のみの受渡を行います。
・国債(JGB)先物は決済方法が異なります。
株取引では、10万円の株式を買う場合、原則10万円の資金が必要となります。これに対して、
先物取引
は
証拠金
と呼ばれる担保を差し入れて取引を行います。株取引の
信用取引
と似た制度で、
先物取引
は
証拠金
に対して数十倍の取引を行うことができる仕組みとなっています。
日本における
先物取引
の歴史
米の価格変動による
リスク
を防ぐため、米切手の
空売り
としての「つめかえし」(=契約取引)が存在しました。これが帳合米取引(=事実上の
先物取引
)に発展し、途中、幕府による規制など諸々の苦難を乗り越え、1730年には江戸幕府が、大坂堂島米会所に対し米の
先物取引
(帳合米取引)を許可したのが、近代的な公認の商品
先物取引
の始まりであるとされています。当時は現物の米の代わりとして売買契約数を記した書付けを帳合米取引の会所に持ち合って交換し、期日に突き合せて決済していたそうです。現在でも
先物取引
の契約単位を「枚」と呼ぶなどその名残が残っています。