修正純資産

借対照表において、純資産に、株主に帰属する価格変動準備金や危険準備金や、会計への実現が見込まれる有価証券等の含み損益を加えて計算するもの。エンベディットバリューの構成要素。

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貸借対照表と修正純資産とは?

貸借対照表（バランスシートとも呼ばれる）とは企業の決算時等のある一定時点における資産、負債及び純資産をまとめてあり、経営状態に関する情報をその企業の利害関係者（株主、債権者等）へ提供するために作成される財務諸表の一つである。修正純資産はここに記載されている純資産から含み損益（価格変動準備金、危険準備金、有価証券等）を加減して計算されており、純資産価値とも呼ばれている。式を書きに記載する。エンベディットバリューの構成要素である。

「修正純資産」＝「貸借対照表純資産金額」（評価・換算差額等の合計は除く）
　　　　　　　　　＋「負債中の内部留保」（税引後の危険準備金の一部及び価格変動準備金）
　　　　　　　　　＋「税引後の有価証券等の含み損益」

エンベディットバリュートとは?
生命保険会社の企業価値を表す指標の一つであり、修正純資産の他に保有契約価値との合計で算出する。生命保険は契約が長期に渡るため、契約における費用の発生と会計における利益実現までに時間差が生じ、一定時点における企業価値を評価すること困難である。そこでエンベディットバリューにより、将来の実現利益を考慮に入れたその時点での企業価値を評価することができるようになる。