メザニンローン（Mezzanine Loan）

不動産融資の形態の一つで、シニアローン（通常の銀行融資のことで、メザニンローンより優先的に返済を受けられる貸出金）とエクイティの中間のローンを指します。通常シニアローンを借りても資金が足りない場合に、さらに借りるのがメザニンローンとなります。不動産投資マーケットにおいては、手元に用意できる自己資金とシニアローンだけでは資金が足りなく、購入を諦めていた不動産購入希望者のために、融資を手がけるお金の貸し手がいるケースがあります。その際の融資のことを、一般的にメザニンローンといいます。「メザニン」とは、直訳すると「中2階」という意味になりローン回収のリスクを低いものから高いものまで階層化すると、メザニンローンは中ほどに位置するところからこのように呼ばれ、メザニンローンを受けることで、不動産購入希望者の資金負担が軽減されます。メザニンローンは、通常の融資であるシニアローンより劣後する（返済順位が後になる）融資で、借り手の破綻などにより返済が滞った場合には担保となる不動産を処分してローンを回収しますが、メザニンローンの債権者はシニアローンの債権者が回収した後に資産が残っていた場合にそこから回収することになりますので、リスクは高めになり、金利は通常シニアローンより高めの設定になる一方で、「融資を受けている間は利払いのみを行えばよく、元本は満期時に一括返済する」といったように当事者間で合意した内容でローンを組むこともできるという自由度が高いのも特徴です。また自己資金部分と比較すれば、元本毀損のリスクは小さいため、不動産投資におけるメザニンローンは、貸し手にとって「ミドルリスク・ミドルリターン」であるともいわれています。このメザニンローンですが、不動産投資マーケットにおける貸し手としては銀行、保険会社、リース会社、信販会社などがあります。日本におけるメザニンローンの市場規模はまだまだ小さいですが、欧米などの幅広い投資家層を抱えるマーケットでは多様な資金供給手段（資金調達手段）の一つとして重要な役割を担っており、盛んに行われている融資手法で、メザニンファイナンスを専門とする投資銀行やメザニン投資を専門とするファンドなども多く存在しています。 OwnersBookのメザニンローンタイプでは、投資家の皆さまから出資いただいた資金でメザニンローンの貸付を行い、元本の返還と利息の配当を行っております。 (協力: ロードスターキャピタル株式会社)