2016/10/2経済・ビジネス
ACミラン、インテル…サッカークラブはどう買うの?
・買収されたサッカークラブ
・サッカークラブはお金さえあれば買える
・私たちでもサッカークラブを買収できるの?
買収されたクラブと買収した企業の例
普段、私たちをサッカーで楽しませてくれるサッカークラブ。そんなサッカークラブの中には、企業に買収されたものもあります。長友佑都選手が所属している、イタリアのインテル・ミラノ。そんなインテル・ミラノは、2016年6月に江蘇省を拠点としている、中国企業「蘇寧雲商集団」に買収されました。
また、電子玩具やビデオゲームを扱う中国企業「ラスター・グループ」は、スペインリーグのエスパニョールを買収しました。最近では中国企業が欧州サッカークラブを買収する例が相次いでいますが、これは中国の国策によるものです。
どんな感じでサッカークラブを買ったの?
では、このような企業ではどのようにクラブを買ったのでしょうか。ACミランの場合、経営難に陥っていたタイミングと、国策でサッカーに気合いを入れていた時期が重なったこともあって、中国側がサッカークラブに資本を投資するだけで買収が実現しました。
また、インテル・ミラノの場合、蘇寧雲商集団の張近東董事長が欧州でのブランド力向上に熱心だったということで、こちらも中国企業がサッカークラブに資本を投資することによって、買収が実現しました。
ただ、ACミランは前保有者がベルルスコーニ元首相、中国はスポーツ分野での弱点「サッカー」を解消するため国からそれを推進しているため、先進国?成長国で実際にサッカークラブを買うとなったら、国がある程度
介入
することを覚悟した方がいいでしょう。
一般人が買えるクラブってある?
ここまでで紹介したのは「中国の大企業が欧州サッカークラブを買収した」例で、一般人にとってはほど遠い世界に感じられるかと思います。ただ、その気になればサッカークラブを買収することだってできます。
最近のサッカークラブはビジネス化しているので、一般人でもお金さえ積めば買収できないことはありません。ただ、欧州強豪クラブを買収するには数百億円必要ですし、その中でも比較的安いと言われるスペインクラブでも数億円必要です。
先進国だと高いお金を払わなければならないかもですが、2015年には当時創業1年の
株式会社
「フォワード」の社長加藤明拓氏が、カンボジアのサッカークラブ「プノンペンFC」を買収する出来事が起こりました。社長やサッカークラブにどれだけの資本規模があるかは不透明ですが、海外でビジネスを展開したいと思っている人は、サッカークラブビジネスをしてもいいかもしれません。
ACミランを買うのは一生かかっても難しいですが、サッカー好きな人は好きなことで食べていく手段として検討してみては?